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GeForce RTX 30 シリーズ グラフィックス カード: 究極、登場

 

 

NVIDIA 第 2 世代 RTX アーキテクチャの Ampere を採用した GeForce RTX 30 シリーズ グラフィックス カードは、高速化した 第 2 世代レイ トレーシング コア、第 3 世代 Tensor コア、新しいストリーミング マルチプロセッサを備えており、ゲーマーやクリエイターのために驚異的なビジュアル、より速いフレーム レート、AI の高速化を実現します。

 

また GeForce RTX 30 シリーズ GPU は、最大 24GB の新しい超高速 GDDR6X VRAM をゲーミングクラスのグラフィックス カードとして初めて搭載、4K や 8K で高リフレッシュ レート ゲーミングを実現する HDMI 2.1 を GPU で初めて採用、使用帯域を大幅に減少させつつ高解像度のストリーミング視聴を可能にする AV1 コーデックをディスクリート GPU で初めてサポート、ファウンダーズ エディションのグラフィックス カードでは革新的なデュアル軸流フロー スルーを冷却システムに初めて採用など、世界初の数々の機能を備えています。

 

もちろん GeForce RTX 30 シリーズ GPU には、e スポーツ選手、ライブストリーミング配信者、クリエイター、ゲーマーのための新しいテクノロジが搭載されています。NVIDIA Reflex はシステム遅延を減少させ、e スポーツなどゲームの対戦に求められるコンマ数秒単位のレスポンスを PC に提供します。NVIDIA Broadcast は、AI を活用したビデオと音声の加工により、家庭のあらゆる部屋を放送スタジオに変えることができます。NVIDIA DLSS は、アップデートにより 8K HDR のゲーミングを GeForce RTX 3090 グラフィックス カード上で実現します。新しい NVIDIA Studio の機能拡張により、クリエイティ アプリケーションがこれまで以上に高速に動作し、NVIDIA Canvas で AI を利用して素晴らしい風景を素早く描き出すことで実証されているように、新たな可能性を開きます

 

GeForce RTX 30 シリーズ グラフィックス カード: 基本仕様

 

GeForce RTX 30 シリーズのハードウェア

 

新しい GeForce RTX 30 シリーズ グラフィックス カードの驚異的なパフォーマンスは、最先端のテクノロジーと 20 年以上にわたるゲーミング グラフィックス R&D の組み合わせによって可能になりました。

 

GeForce RTX 30 シリーズのパフォーマンス

 

このすべてのテクノロジに加えて、ドライバーの最適化、メモリ圧縮手法、およびその他の NVIDIA Ampere アーキテクチャの機能強化により、GeForce RTX 30 シリーズ グラフィックス カードを市販品で絶対的な最速なものにしています。
レイ トレーシングのゲームでは、前世代の NVIDIA グラフィックス カードと比較してパフォーマンスが最大 2 倍高速になります。

 


 

 

8K ゲーミング対応 NVIDIA DLSS Ultra Performance モード

 

NVIDIA DLSS は、画期的な AI レンダリング テクノロジで、フレーム レートを向上させながら、美しく鮮明なゲーム画像を生成します。GeForce RTX 3090 での 8K ゲーミング用に、8K でのパフォーマンスを加速する新しい Ultra Performance モードを作成しました。

 

GeForce RTX 30 シリーズ: 究極、登場。

 

NVIDIA Ampere アーキテクチャを採用した第 2 世代 RTX、GeForce RTX 30 シリーズ グラフィックス カードは、驚異的なラスタライズ、レイ トレーシング、AI のパワーを提供し、最高設定でゲームをより美しくリアルにするパフォーマンスを実現します。

 

GeForce RTX 30 シリーズ GPU は、『サイバーパンク 2077』、『フォートナイト with RTX』、『Call of Duty: Black Ops Cold War』、『ウォッチドッグス レギオン』、『Windows 10 版 Minecraft with RTX』などの素晴らしいゲーム タイトルに新たな力を与えます。また『Valorant』や『フォートナイト』などの対戦ゲーマーのために、勝利に求められる高速なレスポンスを提供します。

 

GeForce RTX 30 シリーズの GPU は、AI を活用した新しいブロードキャスト ツールにも対応しているので、場所を問わず、より明瞭かつ効率的に周囲とコミュニケーションをとることができます。また、これらの GPU により Davinci Resolve、Blender、Adobe Premiere Pro などのクリエイティブ アプリが高速化されるため、待ち時間が短縮され、創作により多くの時間を費やすことができるようになります。

 

世界中のゲーマーやクリエイターにとって、GeForce RTX 30 シリーズは究極です。

 

 

その他詳細はこちらを参照してください。

 

 

 

 

 

Core i9-10850Kは8/21に6.2万円で販売予定、7.2万円の10900Kと比較したらほぼ同じ性能

 

 

Comet Lake-Sこと第10世代Coreプロセッサーは、発売当初こそ3モデルしか存在しなかったが、今では20製品が流通している。そして、2020年8月21日午前11時より、新たなモデル「Core i9-10850K」が加わることになる。型番からわかる通り、倍率アンロック(K付き)モデルとしてはCore i9-10900Kのすぐ下となるモデルで、コア数やキャッシュまわりの仕様はCore i9-10900Kとまったく同じだが、動作クロックが100MHz引き下げられている。

 

 Core i9-10850Kの予想実売価格は6万2000円で、8/20時点ではCore i9-10900Kよりもジャスト1万円安い価格設定となっている。CPUはわずか100MHz下なのに1万円安は極めて大きい。クロックと価格を微妙に調整したCPUを出したと言えば、最近ではAMDのRyzen 3000XTシリーズを想起させる。しかし、Ryzen 3000XTシリーズはクロック微増で価格も微妙に上げて、Core i9-10850Kはクロックも価格も下げている点に違いがある。

 




 

 

性能差はターボブースト時の1binだけ
Core i9-10850Kのスペックについては、vProやSIPP、TXTには非対応という差異はあるが、10コア/20スレッドでTDP125Wという点はCore i9-10900Kと共通しており、その仕様は近いものがある。しかし、Core i9-10850Kはベースクロックやターボブースト時のクロックがCore i9-10900Kよりも100MHzだけ低く設定されており、性能的な差はあると考えられる。

 

 これまで第10世代Coreプロセッサーの10コア/20スレッドモデルから選ぶ場合、実売価格7万2000円前後のCore i9-10900Kと実売価格5万7000円前後のCore i9-10900の2択だったが、後者は倍率がアンロック、かつTDPが65Wと低いためブーストがかなり早い段階で抜けてしまうという違いがあった。であるがCore i9-10850KはTDP125WなのでCore i9-10900Kと同レベルのパワーが期待でき、かつ倍率アンロックなのでオーバークロックにも挑戦できるのが利点となる。

 






 

 

 

Ryzen 9 3900XT・Ryzen 7 3800XT・Ryzen 5 3600XT 比較

 

 

AMD、デスクトップ向けAPU「Ryzen 4000シリーズ」

 


 

AMDは7月22日、デスクトップ向けAPU「AMD Ryzen 4000シリーズ」「AMD Athlon 3000シリーズ」を発表した。

 

 AMD Ryzen 4000Gシリーズは、7nmプロセスとZen2コア、AMDソケットAM4プラットフォームを採用したコンシューマー向けCPU。Radeonグラフィックスを搭載し、別途グラフィックスカードを必要とすることなく、コンシューマーでもゲームやコンテンツ作成においてパワーユーザーレベルの性能が発揮できるという。

 

 AMD Athlon3000Gシリーズは、ZenコアとRadeonグラフィックスを搭載し、エントリーレベルのPCにおいても応答性に優れたパフォーマンスと最新機能を提供するという。

 

 


 

「AMD Ryzen PRO 4000シリーズ」と「AMD AthlonPRO3000シリーズ」は、ビジネス環境向けに構築されたAPU。多層防御による最新のセキュリティー機能を備え、テレワークのビジネス環境に対応するという。「AMDMemoryGuard」や「AMDSecureProcessor」をはじめとするセキュリティー機能とシームレスな管理機能を備え、エンタープライズ規模での管理性と信頼性の高いセキュリティー機能を提供するとしている。

 

 


 

Ryzen 4000 G シリーズを搭載したシステムは、LenovoとHPを含むOEMパートナーから2020年第3四半期に提供開始となる予定。RyzenPRO4000シリーズは、7月21日以降SI各社から提供開始され、今秋にはOEMパートナーのシステムに搭載される予定としている。日本国内では、CPU単体での販売を8月8日11時より開始する。

 

 価格は、AMD Ryzen 7 4750Gが4万3978円、AMD Ryzen 5 4650Gが2万9678円、AMD Ryzen 34350Gが2万1978円。

 


 

 

 

 

 

Ryzen 9 3900XT・Ryzen 7 3800XT・Ryzen 5 3600XT 比較

 

新しい「Zen2」アーキテクチャの採用で一新された第3世代AMD Ryzenプロセッサーも、第1弾のRyzen93900X・Ryzen73800X・Ryzen 5 3600Xなどがリリースされたのち、最上位のRyzen93950Xが追加され、今年に入ってからは廉価モデルとしてRyzen53500やRyzen 3 3100などが追加されました。
そして今度はRyzen 9 3900X・Ryzen 7 3800X・Ryzen53600Xが強化されて「AMDRyzen3000XTプロセッサー」として登場しました。

 

スペック比較 第3世代AMD Ryzen XT、第3世代AMD Ryzen X CPU

 

Passmark PerformanceTest

第3世代AMD Ryzenプロセッサーが圧倒しています。Ryzen 9 3900XT・Ryzen73800XT・Ryzen53600XTプロセッサーはクロックが上昇した分スコアが上昇しており、順当に性能を伸ばしていると言えそうです。Ryzen73800XTがCorei9-10900Kを、Ryzen53600XTがCorei7-10700Kをも上回っており、第3世代Ryzenシリーズの演算能力の高さに一段と磨きがかかっています。

 

TMPGEnc Mastering Works 6

 

 

 

 

 

2021年も含めたIntelのロードマップ

 

こちらになります。
まだまだ14nmが継続するようです。

 


CPU性能比較

2020年7月11日時点のCPUの性能比較リストです。
最近のものでなおかつ高性能の上位準で掲載しています。
※価格は記事記載時点で参考としてください

 

パソコン工房 楽天市場店

 

CPU名称 PassMark コア スレッド TDP 定格周波数 最大周波数 参考価格
Ryzen 9 3950X 39314 16 32 105W 3.5GHz 4.7GHz 94000円
Ryzen 9 3900XT 33576 12 24 105W 3.8GHz 4.7GHz 65000円
Ryzen 9 3900X 32858 12 24 105W 3.8GHz 4.6GHz 61000円
Core i9 10900K 24046 10 20 125W 3.7GHz 5.3GHz 72000円
Core i9 10900KF 23612 10 20 125W 3.7GHz 5.3GHz 67000円
Ryzen 7 3800XT 24332 8 16 105W 3.9GHz 4.7GHz 52000円
Ryzen 7 3800X 23340 8 16 105W 3.9GHz 4.5GHz 45000円
Ryzen 7 3700X 22711 8 16 65W 3.6GHz 4.4GHz 40000円
Core i9 10900 20115 10 20 65W 2.8GHz 5.2GHz 60000円
Core i9 10900F 20115 10 20 65W 2.8GHz 5.2GHz 61000円
Core i9 9900KS 19980 8 16 127W 4.0GHz 5.0GHz 66000円
Core i7 10700K 19701 8 16 125W 3.8GHz 5.1GHz 55000円
Core i7 10700KF 19701 8 16 125W 3.8GHz 5.1GHz 51000円
Core i9 9900K 18913 8 16 95W 3.6GHz 5.0GHz 57000円
Core i9 9900KF 18768 8 16 95W 3.6GHz 5.0GHz 54000円
Ryzen 5 3600X 18332 6 12 95W 3.8GHz 4.4GHz 30000円
Core i7 10700 18089 8 16 65W 2.9GHz 4.8GHz 45000円
Core i7 10700F 18089 8 16 65W 2.9GHz 4.8GHz 43000円
Ryzen 5 3600 17781 6 12 65W 3.6GHz 4.2GHz 25000円
Ryzen 7 2700X 17618 8 16 105W 3.7GHz 4.3GHz 29000円
Core i9 9900 17264 8 16 65W 3.1GHz 5.0GHz 53000円
Ryzen 7 1800X 16133 8 16 95W 3.6GHz 4.0GHz
Ryzen 7 2700 15725 8 16 65W 3.2GHz 4.1GHz 25000円
Ryzen 7 1700X 15573 8 16 95W 3.4GHz 3.8GHz
Core i5 10600K 15155 6 12 125W 4.1GHz 4.8GHz
Core i5 10600KF 15155 6 12 125W 4.1GHz 4.8GHz
Core i7 8086K 14705 6 12 95W 4.0GHz 5.0GHz 60000円
Core i7 9700K 14673 8 8 95W 3.6GHz 4.9GHz 45000円
Core i7 9700KF 14595 8 8 95W 3.6GHz 4.9GHz 42000円
Ryzen 7 1700 14331 8 16 65W 3GHz 3.7GHz
Ryzen 5 2600X 14185 6 12 95W 3.6GHz 4.2GHz 21000円
Core i7 9700F 14129 8 8 65W 3.0GHz 4.7GHz 36000円
Core i7 9700 13913 8 8 65W 3.0GHz 4.7GHz 40000円
Core i7 8700K 13865 6 12 95W 3.7GHz 4.7GHz 44000円
Core i5 10600 13840 6 12 65W 3.3GHz 4.8GHz 30000円
Ryzen 5 3500X 13428 6 6 65W 3.6GHz 4.1GHz
Core i5 10500 13321 6 12 65W 3.1GHz 4.5GHz 27000円

 

Core i9-10900K他第10世代Core Ryzenとの比較

動画エンコード系処理で比較
 今自作PC市場には最大64コア/128スレッドのCPUまであるが、動画エンコードに関して言えばコア数があまり多すぎても扱いきれないことのほうが多い。10コア/20スレッド程度のCPUのほうが無駄なく使えそうだ。
 「Handbrake」を利用し、4KのH.264動画(再生時間約5分)をフルHDのMP4もしくはMKV形式に変換する時間を計測する。コーデックや画質設定はプリセットの「(H.264)Super HQ 1080p30 Surround」「H.265 MKV 1080p30」「VP9 MKV 1080p30」を使用した。
 Core i9-10900Kは10コアすべてに負荷がかかっている時でも4.9GHzで動作可能だが、エンコード作業に関しては12コア/24スレッドのRyzen 9 3900Xに1分42秒〜2分39秒も差をつけられている。同コア数のRyzen 7 3800X対Core i7-10700Kでは1分程度のビハインドで収まっているが、やはり物理コア2基の差は大きかったと見るべきだろう。
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「Media Encoder 2020」でのエンコード処理速度を比較
 「Premiere Pro 2020」で再生時間約3分半の動画を作成し、それをMedia Encoder 2020にキュー出しして1本の4K MP4形式に出力する際の時間を比較する。コーデックはH.264がVBR 80Mbps、H.265がVBR 50Mbpsとなる。最近NVEncに対応したことで話題を呼んでいるが、今回はCPUのみでエンコードさせた(いずれも1パス)。
 Handbrakeほどではないにせよ、こちらでも第10世代Coreプロセッサーは同等クラスのRyzen勢よりも遅い。
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CPU性能比較表【2020年最新版】

2020年版デスクトップPC向けのCPUの性能一覧表です。2020年5月30日時点のものです。
現在メジャーなものと、以前メジャーだった幅広い世代のCPUを抜粋して掲載しています。
主に価格10000円以上のものを掲載しています。
※掲載の価格は、更新時点での主に価格.comやAmazonの最安値価格となっていますので、日々変わっていますので注意してください。
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Comet Lake-SことデスクトップPC向け第10世代Core発表、最上位のCore i9は10コア最大5.3GHzでCore i7/i5/i3はHT解禁!

 

ゲーミング性能は第9世代Coreと比べて最大33%、第7世代Coreとの比較なら最大81%増

 

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2020年4月30日22時、IntelはデスクトップPC向けのメインストリームCPU「第10世代Coreプロセッサー」(開発コードネーム:Comet Lake-S)を発表した。ソケットは新たにLGA1200、マザーボードの対応チップセットはIntel 400シリーズとなり、各マザーボードベンダーから新製品が発表されている。

 

 「Comet Lake」と言えば、すでにモバイルノートPCやスタンダードノートPC向けまでカバーするUプロセッサー(開発コードネーム:Comet Lake-U)と、ゲーミングやクリエイティブ作業が得意なハイパフォーマンスノートPC向けにHプロセッサー(開発コードネーム:Comet Lake-H)が発表されているが、今回のComet Lake-Sも製造プロセスは共通して14nmとなる。

 

 つまり、第5世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Broadwell-K)から通算6度目の14nmプロセス製造CPUとなり、本格的なゲーミングPCユーザーや自作PCユーザーは「なーんだ。ウワサ通りかー」とがっかりしたかもしれない。筆者もそのひとりだ。

 

 しかしながら、Intelは第8世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Coffee Lake-S)では最大6コア/12スレッド、第9世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Coffee Lake-S Refresh)では最大8コア/16スレッドと上位CPUの物理コア数を伸ばしており、今回の第10世代Coreプロセッサーでは最大10コア/20スレッドを実現している。

 

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まずはCore i9ブランドだが、Core i9-10900K(10コア/20スレッド、3.7〜5.3GHz)、Core i9-10900KF(10コア/20スレッド、3.7〜5.3GHz)、Core i9-10900(10コア/20スレッド、2.8〜5.2GHz)、Core i9-10900F(10コア/20スレッド、2.8〜5.2GHz)の4SKUで、いずれも10コア/20スレッド仕様。自由度の高いオーバークロックが可能な倍率ロックフリーモデル、いわゆる「K付き型番」のTDPは125Wと、第9世代CoreプロセッサーのTDP95Wから上がっている。

 

 また、第10世代CoreプロセッサーのCore i9とCore i7ではTurbo Boost(以下、TB)機能が、HEDT向けのCore-Xシリーズに採用されていた「Intel Turbo Boost Max Technology 3.0」にグレードアップ。さらに、Core i9ブランドだけに許された特権として、「Intel Thermal Velocity Boost Technology」も解禁されている。各機能の詳細はそれぞれ過去記事を参照いただきたいが、簡単に言えば、どちらもCPUに余裕がある時は動作クロックが自動で上がる機能だ。

 

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続いては、Core i7ブランド。SKUはCore i7-10700K(8コア/16スレッド、3.8〜5.1GHz)、Core i7-10700KF(8コア/16スレッド、3.8〜5.1GHz)、Core i7-10700(8コア/16スレッド、2.9〜4.8GHz)、Core i7-10700F(8コア/16スレッド、2.9〜4.8GHz)の4種類となる。K付き型番はCore i9と同様TDPは125W。なお、Core i9もCore i7もサポートメモリークロックが最大DDR4-2933と、第9世代CoreプロセッサーのDDR4-2666から上がっている。

 

 最大の特徴は第9世代Coreプロセッサーで省かれたハイパースレッディング(以下、HT)機能が復活したことだろう。前世代では、Core i9は最大コア数のハイエンドでHT&TBあり、Core i7はCore i9のHTなし版という位置付けだった。しかし、第10世代CoreプロセッサーではHTが有効になったことで、「Core i9−物理コア2基」というポジションになった。

 

 価格帯も298〜374ドルと、前世代(298〜385ドル)と比べてもそん色ない範囲で収まっている。これはひとえに競合の第3世代Ryzen 7が8コア/16スレッド製品のため、それに対抗するための措置だと考えるのが妥当だろう。自社ラインアップのブランディングよりも、競合に対する牽制を重視した結果と考えれば、やはりどの業界も競争こそが最終的にはユーザーの利益になるのだなと実感した次第だ。

 

Core i5はCore i5-10600K(6コア/12スレッド、4.1〜4.8GHz)、Core i5-10600KF(6コア/12スレッド、4.1〜4.8GHz)、Core i5-10600(6コア/12スレッド、3.3〜4.8GHz)、Core i5-10500(6コア/12スレッド、3.1〜4.5GHz)、Core i5-10400(6コア/12スレッド、2.9〜4.3GHz)、Core i5-10400F(6コア/12スレッド、2.9〜4.3GHz)の6モデル。前述の通り、自動クロック上昇機能はTB 2.0となる。なお、K付きはCore i9/i7と同様TDPが125W。

 

 Coreプロセッサーファミリーの末弟、Core i3ブランドは3モデル。Core i3-10320(4コア/8スレッド、3.8〜4.6GHz)、Core i3-10300(4コア/8スレッド、3.7〜4.4GHz)、Core i3-10100(4コア/8スレッド、3.6〜4.3GHz)になり、いずれもTDPは65W。

 

 ここでもトピックはやはりCore i5とCore i3のHTの解禁だろう。しかし、長年HTなしの立場だったCore i5とCore i3では事情が少々異なる。と言うのも、Core i3のHTに関しては、第7世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Kaby Lake-S)まではサポートされていた機能で、第8世代Coreプロセッサー(Coffee Lake-s)で消えてしまった機能だからだ。

 

このたびめでたくCore i3の4コア/8スレッド仕様が解禁になり、動作クロックの仕様も含め、とうとう第7世代のCore i7に追いついてしまったというわけだ。というわけで、今回のアップデートで最も強烈にテコ入れされたのはのは実はCore i3シリーズだと筆者はにらんでいる。これはIntelからの「第7世代Coreプロセッサー以前のCPUを使っているユーザーは早々に買い替えるべきだ」という強いメッセージに思える。

 

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もしくは、近年著しい論理コアの数がものを言うソフトウェアやマルチタスキングシーンの拡大を受け、「ローエンドでも8スレッド」という強みをもたせたかったのかもしれない。最下位モデルであるCore i3-10100の北米価格は122ドル(日本円換算で約1万3000円)。おそらく日本で販売する時は現行モデルのCore i3-9100(4コア/4スレッド、3.6〜4.2GHz)相当の1万5000円前後になると思うが、スレッド数は倍になり、動作クロックも伸びているという点で十分に買い替える価値がある。

 

 現在、競合であるAMDの4コア/8スレッド最安CPUは実売価格2万円前後の「Ryzen 3400G」。これは大きなアドバンテージになるかもしれない。また、サポートメモリークロックはCore i5が第9世代Coreプロセッサーと同じくDDR4-2666で据え置き、Core i3ではDDR4-2400からDDR4-2666に引き上げられている。

 

さて、そんなCore i3に近しいブランドとして、低価格PC向けのPentiumやCeleronも新ラインアップが登場した。詳しいスペックを見ていこう。
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Pentium GoldシリーズはPentium Gold G6600(2コア/4スレッド、4.2GHz)と、Pentium Gold G6500(2コア/4スレッド、4.1GHz)、Pentium Gold G6400(2コア/4スレッド、4GHz)の3種類。Coffee Lake-S Refresh世代のPentium Goldシリーズと比べると、サポートメモリークロックがDDR4-2400からDDR4-2666に引き上げられている。

 

 一方で、Celeron GシリーズはCeleron G5920(2コア/2スレッド、3.5GHz)と、Celeron G5900(2コア/2スレッド、3.4GHz)の2モデル。Pentium Goldシリーズと同じく、メモリーサポートクロックがDDR4-2400からDDR4-2666に底上げされているのがポイントだ。

 

 PentiumもCeleronも動作クロックが上がっているが、どちらもこれまでと同様、Turbo Boost機能はない。とは言え、クロックを引き上げている影響なのか、TDPはこれまで一部54WのSKUもあったが、すべて58Wにアップしているのも興味深い。Comet Lake-S世代では14nmプロセスのまま動作クロックをさらに上げているため、TDPが上がってしまうのはいたしかたないだろう。

 

 その一方で、型番末尾に「T」が付く省電力モデルも発表されたので紹介したい。
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TDPはすべて35W。CoreプロセッサーはCore i9-10900T(10コア/20スレッド、1.9〜4.5GHz)、Core i7-10700T(8コア/16スレッド、2〜4.4GHz)、Core i5-10600T(6コア/12スレッド、2.4〜4GHz)、Core i5-10500T(6コア/12スレッド、2.3〜3.8GHz)、Core i5-10400T(6コア/12スレッド、2〜3.6GHz)、Core i3-10300T(4コア/8スレッド、3〜3.9GHz)、Core i3-10100T(4コア/8スレッド、3〜3.8GHz)の7モデルとなる。

 

 そのほか、Pentium Gold G6500T(2コア/4スレッド、3.5GHz)、Pentium Gold G6400T(2コア/4スレッド、3.4GHz)、Celeron G5900T(2コア/2スレッド、3.2GHz)をラインアップ。

 

 

ソケットはLGA1200、チップセットはIntel 400シリーズに
 マザーボードの話題に移ろう。今回はIntelとして実に第6世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Skyalake-S)から4世代ぶりに新ソケット「LGA1200」になった。とは言え、これまでもSkylake-S/Kaby Lake-Sと、Coffee Lake-S以降でのLGA1151ソケットは物理的には共通でも電気的な互換性はなかったので、厳密に言えば2年ごとの刷新になる。

 

 LGA1200の特徴はピン数がこれまでのLGA1151よりも多くなったが、ソケットサイズは変わっておらず、CPUクーラーのホール設計も変更がない。つまり、従来のCPUクーラーが使える。上位SKUはTDP125Wなので、ある程度強力な簡易水冷クーラーを使ったほうが無難だが、すでに利用しているユーザーなら追加投資せずともよさそうだ。

 

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チップセットはIntel 400シリーズになり、新たに2.5Gb有線LANのIntel Ethernet Connection(開発コードネーム:Foxville)やWi-Fi 6(CNViと外付けの両方)をサポート。それ以外の仕様は上図の通り、Intel 300シリーズとほとんど同じだ。PCI Expressの規格は3.0で、合計レーン数はCPUが16レーン、チップセットが24レーンの合計40レーンとなる。

 

オーバークロック向けの新仕様
 Comet Lake-Sでは全体的に前世代から大幅に動作クロックを引き上げられているのが特徴だが、それはIntelの聖域である「ゲーミング」市場のシェアを守るためだ。マルチスレッドに最適化されたPCゲームが増えてきてはいるが、まだまだ4コア/8スレッドを想定して作られたゲームが大半だ。ゆえに、ある程度のコア数があれば、そこからは動作クロックを高くしたほうがフレームレートに影響するメリットが大きい。

 

 とは言え、同じ製造プロセスで動作クロックを上げ続ければ当然ぶつかるのが「熱問題」だ。そこで、Intelは第9世代Coreプロセッサーでダイとヒートスプレッダーの間のTIM(Thermal Interface Material)をグリスからソルダリングに変更し、熱伝導性を高めた。そこを第10世代Coreプロセッサーではさらに改良し、「Thin Die」と呼ばれる薄いダイを用い、そのぶんヒートスプレッダーを厚くしている。

 

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実際、オーバークロッカーの中にはCPUを殻割し(ヒートスプレッダーを外す行為)、別途熱伝導性の高いヒートスプレッダーに交換するユーザーもいる。この新しい厚めのヒートスプレッダーがどの程度有効なのかはわからないが、TDPは125Wといろんな意味で使い手を選ぶCore i9-9900KS並みの発熱が予想できる。おそらく、ダイは薄くとも物理コアが2コア増加しているぶん面積を広げるなりして、熱密度を調整していると思われる。

 

 また、設定できるオーバークロックの項目も増えている。コアごとにHTの有効/無効が切り替えられ、PEG/DMIのオーバークロック、電圧や動作クロックのカーブを調整できる模様だ。純正ツールである「Intel Extreme Tuning Utility」も刷新しているとのこと。

 

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ゲーミング性能は第9世代Coreと比べて最大33%、第7世代Coreとの比較なら最大81%増

 

Core i9-10900Kと前世代のCore i9-9900K(8コア/16スレッド、3.6〜5GHz)で比べた場合、PCゲーム「Mount & Blade II: Bannerlord」ではフレームレートが最大33%増になるという。一方で、3年前の最上位「Core i7-7700K」(4コア/8スレッド、4.2〜4.5GHz)と比べてみると最大81%も伸びており、動作クロックの伸びと物理コアの倍増がストレートに効いている印象だ。

 

 冒頭に載せた資料にある「World's Fastest Gaming Processor」の言葉通り、Intelのゲーミング押しはまだまだ続く。ゲームの最適化も積極的に行なっていくようで、「Total War: THREE KINGDOMS」や「Remnant: From the Ashes」でCPUを有効利用できるようにしたりと、デベロッパーへの働きかけも忘れていない。

 

 競合のAMDと比べて、メインストリームにおけるメニーコア化やプロセスの微細化で出遅れてしまったIntelだが、ゲーミングPC市場における主権は死守したいところなのだろう。販売日の情報は現時点では未定だが、レビューができるようになったらその性能を改めて詳しくお伝えしたい。

 

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Comet Lake-Sことインテル第10世代Core Core i9-10900Kの外観を見てみたい

 

Comet Lake-Sことインテル第10世代Core Core i9-10900Kの外観を見てみたい

 

 Core i9-10900Kの外箱。切り取られたように見える部分はプラスチックのカバーで覆われている。

 

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Core i9-10900Kのコア表面
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裏面の比較。Core i9-9900Kが左でCore i9-10900Kが右となる。第10世代Coreプロセッサーは新たにLGA1200となったため、裏面のランド(電極)の数も増えている

 

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厚さ比較。Core i9-9900Kが左でCore i9-10900Kが右となる。第10世代Coreプロセッサーではダイが前世代よりも薄くなったが、ヒートスプレッダーがそのぶん厚くなったため、全体の厚みに変更はない。そのためLGA115x用CPUクーラーはそのまま転用できる
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 現時点のGPU(グラフィックボード)性能比較表です。
 GeForce RTX 2080はまだまだ高くて買えませんね。
 価格的に手が出るのは、GeForce RTX 2060あたりでしょうか。
 ですが、GTX1070Tiあたりでは4Kの高圧縮規格のH.265の編集は辛いようです。4Kの編集をしていると、パソコンに大量のメモリと性能の良いGPUを積みたくなるもの。4K動画編集をするなら、最低でも32GBのRAMメモリとRTX 2060以上、4K60pで10bitの色深度がある映像では64GBメモリとRTX 2070以上のGPUが欲しくなります。

 

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Z490マザーボードおすすめ,性能と価格比較!5月21日に発売となります。

 

Z490はIntelの第十世代のマザーボードでは大分前から完成していたものです。
CPUの発売延期によりやっと発売になったモデルです。
Asusは特によさそうなラインナップとなっていて、MSIはデザイン一新、ASRockはAQUAシリーズ化されたようです。

 

 

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