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GPU(グラフィックボード)性能比較

2020年6月7日時点のGPU(グラフィックボード)の性能比較リストです。ゲーム用のベンチマークスコアを掲載しています。
※価格は記事記載時点で参考としてください
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Core i9-10900K他第10世代Core Ryzenとの比較

動画エンコード系処理で比較
 今自作PC市場には最大64コア/128スレッドのCPUまであるが、動画エンコードに関して言えばコア数があまり多すぎても扱いきれないことのほうが多い。10コア/20スレッド程度のCPUのほうが無駄なく使えそうだ。
 「Handbrake」を利用し、4KのH.264動画(再生時間約5分)をフルHDのMP4もしくはMKV形式に変換する時間を計測する。コーデックや画質設定はプリセットの「(H.264)Super HQ 1080p30 Surround」「H.265 MKV 1080p30」「VP9 MKV 1080p30」を使用した。
 Core i9-10900Kは10コアすべてに負荷がかかっている時でも4.9GHzで動作可能だが、エンコード作業に関しては12コア/24スレッドのRyzen 9 3900Xに1分42秒〜2分39秒も差をつけられている。同コア数のRyzen 7 3800X対Core i7-10700Kでは1分程度のビハインドで収まっているが、やはり物理コア2基の差は大きかったと見るべきだろう。
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「Media Encoder 2020」でのエンコード処理速度を比較
 「Premiere Pro 2020」で再生時間約3分半の動画を作成し、それをMedia Encoder 2020にキュー出しして1本の4K MP4形式に出力する際の時間を比較する。コーデックはH.264がVBR 80Mbps、H.265がVBR 50Mbpsとなる。最近NVEncに対応したことで話題を呼んでいるが、今回はCPUのみでエンコードさせた(いずれも1パス)。
 Handbrakeほどではないにせよ、こちらでも第10世代Coreプロセッサーは同等クラスのRyzen勢よりも遅い。
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CPU性能比較表【2020年最新版】

2020年版デスクトップPC向けのCPUの性能一覧表です。2020年5月30日時点のものです。
現在メジャーなものと、以前メジャーだった幅広い世代のCPUを抜粋して掲載しています。
主に価格10000円以上のものを掲載しています。
※掲載の価格は、更新時点での主に価格.comやAmazonの最安値価格となっていますので、日々変わっていますので注意してください。
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Comet Lake-SことデスクトップPC向け第10世代Core発表、最上位のCore i9は10コア最大5.3GHzでCore i7/i5/i3はHT解禁!

 

ゲーミング性能は第9世代Coreと比べて最大33%、第7世代Coreとの比較なら最大81%増

 

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2020年4月30日22時、IntelはデスクトップPC向けのメインストリームCPU「第10世代Coreプロセッサー」(開発コードネーム:Comet Lake-S)を発表した。ソケットは新たにLGA1200、マザーボードの対応チップセットはIntel 400シリーズとなり、各マザーボードベンダーから新製品が発表されている。

 

 「Comet Lake」と言えば、すでにモバイルノートPCやスタンダードノートPC向けまでカバーするUプロセッサー(開発コードネーム:Comet Lake-U)と、ゲーミングやクリエイティブ作業が得意なハイパフォーマンスノートPC向けにHプロセッサー(開発コードネーム:Comet Lake-H)が発表されているが、今回のComet Lake-Sも製造プロセスは共通して14nmとなる。

 

 つまり、第5世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Broadwell-K)から通算6度目の14nmプロセス製造CPUとなり、本格的なゲーミングPCユーザーや自作PCユーザーは「なーんだ。ウワサ通りかー」とがっかりしたかもしれない。筆者もそのひとりだ。

 

 しかしながら、Intelは第8世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Coffee Lake-S)では最大6コア/12スレッド、第9世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Coffee Lake-S Refresh)では最大8コア/16スレッドと上位CPUの物理コア数を伸ばしており、今回の第10世代Coreプロセッサーでは最大10コア/20スレッドを実現している。

 

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まずはCore i9ブランドだが、Core i9-10900K(10コア/20スレッド、3.7〜5.3GHz)、Core i9-10900KF(10コア/20スレッド、3.7〜5.3GHz)、Core i9-10900(10コア/20スレッド、2.8〜5.2GHz)、Core i9-10900F(10コア/20スレッド、2.8〜5.2GHz)の4SKUで、いずれも10コア/20スレッド仕様。自由度の高いオーバークロックが可能な倍率ロックフリーモデル、いわゆる「K付き型番」のTDPは125Wと、第9世代CoreプロセッサーのTDP95Wから上がっている。

 

 また、第10世代CoreプロセッサーのCore i9とCore i7ではTurbo Boost(以下、TB)機能が、HEDT向けのCore-Xシリーズに採用されていた「Intel Turbo Boost Max Technology 3.0」にグレードアップ。さらに、Core i9ブランドだけに許された特権として、「Intel Thermal Velocity Boost Technology」も解禁されている。各機能の詳細はそれぞれ過去記事を参照いただきたいが、簡単に言えば、どちらもCPUに余裕がある時は動作クロックが自動で上がる機能だ。

 

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続いては、Core i7ブランド。SKUはCore i7-10700K(8コア/16スレッド、3.8〜5.1GHz)、Core i7-10700KF(8コア/16スレッド、3.8〜5.1GHz)、Core i7-10700(8コア/16スレッド、2.9〜4.8GHz)、Core i7-10700F(8コア/16スレッド、2.9〜4.8GHz)の4種類となる。K付き型番はCore i9と同様TDPは125W。なお、Core i9もCore i7もサポートメモリークロックが最大DDR4-2933と、第9世代CoreプロセッサーのDDR4-2666から上がっている。

 

 最大の特徴は第9世代Coreプロセッサーで省かれたハイパースレッディング(以下、HT)機能が復活したことだろう。前世代では、Core i9は最大コア数のハイエンドでHT&TBあり、Core i7はCore i9のHTなし版という位置付けだった。しかし、第10世代CoreプロセッサーではHTが有効になったことで、「Core i9−物理コア2基」というポジションになった。

 

 価格帯も298〜374ドルと、前世代(298〜385ドル)と比べてもそん色ない範囲で収まっている。これはひとえに競合の第3世代Ryzen 7が8コア/16スレッド製品のため、それに対抗するための措置だと考えるのが妥当だろう。自社ラインアップのブランディングよりも、競合に対する牽制を重視した結果と考えれば、やはりどの業界も競争こそが最終的にはユーザーの利益になるのだなと実感した次第だ。

 

Core i5はCore i5-10600K(6コア/12スレッド、4.1〜4.8GHz)、Core i5-10600KF(6コア/12スレッド、4.1〜4.8GHz)、Core i5-10600(6コア/12スレッド、3.3〜4.8GHz)、Core i5-10500(6コア/12スレッド、3.1〜4.5GHz)、Core i5-10400(6コア/12スレッド、2.9〜4.3GHz)、Core i5-10400F(6コア/12スレッド、2.9〜4.3GHz)の6モデル。前述の通り、自動クロック上昇機能はTB 2.0となる。なお、K付きはCore i9/i7と同様TDPが125W。

 

 Coreプロセッサーファミリーの末弟、Core i3ブランドは3モデル。Core i3-10320(4コア/8スレッド、3.8〜4.6GHz)、Core i3-10300(4コア/8スレッド、3.7〜4.4GHz)、Core i3-10100(4コア/8スレッド、3.6〜4.3GHz)になり、いずれもTDPは65W。

 

 ここでもトピックはやはりCore i5とCore i3のHTの解禁だろう。しかし、長年HTなしの立場だったCore i5とCore i3では事情が少々異なる。と言うのも、Core i3のHTに関しては、第7世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Kaby Lake-S)まではサポートされていた機能で、第8世代Coreプロセッサー(Coffee Lake-s)で消えてしまった機能だからだ。

 

このたびめでたくCore i3の4コア/8スレッド仕様が解禁になり、動作クロックの仕様も含め、とうとう第7世代のCore i7に追いついてしまったというわけだ。というわけで、今回のアップデートで最も強烈にテコ入れされたのはのは実はCore i3シリーズだと筆者はにらんでいる。これはIntelからの「第7世代Coreプロセッサー以前のCPUを使っているユーザーは早々に買い替えるべきだ」という強いメッセージに思える。

 

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もしくは、近年著しい論理コアの数がものを言うソフトウェアやマルチタスキングシーンの拡大を受け、「ローエンドでも8スレッド」という強みをもたせたかったのかもしれない。最下位モデルであるCore i3-10100の北米価格は122ドル(日本円換算で約1万3000円)。おそらく日本で販売する時は現行モデルのCore i3-9100(4コア/4スレッド、3.6〜4.2GHz)相当の1万5000円前後になると思うが、スレッド数は倍になり、動作クロックも伸びているという点で十分に買い替える価値がある。

 

 現在、競合であるAMDの4コア/8スレッド最安CPUは実売価格2万円前後の「Ryzen 3400G」。これは大きなアドバンテージになるかもしれない。また、サポートメモリークロックはCore i5が第9世代Coreプロセッサーと同じくDDR4-2666で据え置き、Core i3ではDDR4-2400からDDR4-2666に引き上げられている。

 

さて、そんなCore i3に近しいブランドとして、低価格PC向けのPentiumやCeleronも新ラインアップが登場した。詳しいスペックを見ていこう。
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Pentium GoldシリーズはPentium Gold G6600(2コア/4スレッド、4.2GHz)と、Pentium Gold G6500(2コア/4スレッド、4.1GHz)、Pentium Gold G6400(2コア/4スレッド、4GHz)の3種類。Coffee Lake-S Refresh世代のPentium Goldシリーズと比べると、サポートメモリークロックがDDR4-2400からDDR4-2666に引き上げられている。

 

 一方で、Celeron GシリーズはCeleron G5920(2コア/2スレッド、3.5GHz)と、Celeron G5900(2コア/2スレッド、3.4GHz)の2モデル。Pentium Goldシリーズと同じく、メモリーサポートクロックがDDR4-2400からDDR4-2666に底上げされているのがポイントだ。

 

 PentiumもCeleronも動作クロックが上がっているが、どちらもこれまでと同様、Turbo Boost機能はない。とは言え、クロックを引き上げている影響なのか、TDPはこれまで一部54WのSKUもあったが、すべて58Wにアップしているのも興味深い。Comet Lake-S世代では14nmプロセスのまま動作クロックをさらに上げているため、TDPが上がってしまうのはいたしかたないだろう。

 

 その一方で、型番末尾に「T」が付く省電力モデルも発表されたので紹介したい。
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TDPはすべて35W。CoreプロセッサーはCore i9-10900T(10コア/20スレッド、1.9〜4.5GHz)、Core i7-10700T(8コア/16スレッド、2〜4.4GHz)、Core i5-10600T(6コア/12スレッド、2.4〜4GHz)、Core i5-10500T(6コア/12スレッド、2.3〜3.8GHz)、Core i5-10400T(6コア/12スレッド、2〜3.6GHz)、Core i3-10300T(4コア/8スレッド、3〜3.9GHz)、Core i3-10100T(4コア/8スレッド、3〜3.8GHz)の7モデルとなる。

 

 そのほか、Pentium Gold G6500T(2コア/4スレッド、3.5GHz)、Pentium Gold G6400T(2コア/4スレッド、3.4GHz)、Celeron G5900T(2コア/2スレッド、3.2GHz)をラインアップ。

 

 

ソケットはLGA1200、チップセットはIntel 400シリーズに
 マザーボードの話題に移ろう。今回はIntelとして実に第6世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Skyalake-S)から4世代ぶりに新ソケット「LGA1200」になった。とは言え、これまでもSkylake-S/Kaby Lake-Sと、Coffee Lake-S以降でのLGA1151ソケットは物理的には共通でも電気的な互換性はなかったので、厳密に言えば2年ごとの刷新になる。

 

 LGA1200の特徴はピン数がこれまでのLGA1151よりも多くなったが、ソケットサイズは変わっておらず、CPUクーラーのホール設計も変更がない。つまり、従来のCPUクーラーが使える。上位SKUはTDP125Wなので、ある程度強力な簡易水冷クーラーを使ったほうが無難だが、すでに利用しているユーザーなら追加投資せずともよさそうだ。

 

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チップセットはIntel 400シリーズになり、新たに2.5Gb有線LANのIntel Ethernet Connection(開発コードネーム:Foxville)やWi-Fi 6(CNViと外付けの両方)をサポート。それ以外の仕様は上図の通り、Intel 300シリーズとほとんど同じだ。PCI Expressの規格は3.0で、合計レーン数はCPUが16レーン、チップセットが24レーンの合計40レーンとなる。

 

オーバークロック向けの新仕様
 Comet Lake-Sでは全体的に前世代から大幅に動作クロックを引き上げられているのが特徴だが、それはIntelの聖域である「ゲーミング」市場のシェアを守るためだ。マルチスレッドに最適化されたPCゲームが増えてきてはいるが、まだまだ4コア/8スレッドを想定して作られたゲームが大半だ。ゆえに、ある程度のコア数があれば、そこからは動作クロックを高くしたほうがフレームレートに影響するメリットが大きい。

 

 とは言え、同じ製造プロセスで動作クロックを上げ続ければ当然ぶつかるのが「熱問題」だ。そこで、Intelは第9世代Coreプロセッサーでダイとヒートスプレッダーの間のTIM(Thermal Interface Material)をグリスからソルダリングに変更し、熱伝導性を高めた。そこを第10世代Coreプロセッサーではさらに改良し、「Thin Die」と呼ばれる薄いダイを用い、そのぶんヒートスプレッダーを厚くしている。

 

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実際、オーバークロッカーの中にはCPUを殻割し(ヒートスプレッダーを外す行為)、別途熱伝導性の高いヒートスプレッダーに交換するユーザーもいる。この新しい厚めのヒートスプレッダーがどの程度有効なのかはわからないが、TDPは125Wといろんな意味で使い手を選ぶCore i9-9900KS並みの発熱が予想できる。おそらく、ダイは薄くとも物理コアが2コア増加しているぶん面積を広げるなりして、熱密度を調整していると思われる。

 

 また、設定できるオーバークロックの項目も増えている。コアごとにHTの有効/無効が切り替えられ、PEG/DMIのオーバークロック、電圧や動作クロックのカーブを調整できる模様だ。純正ツールである「Intel Extreme Tuning Utility」も刷新しているとのこと。

 

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ゲーミング性能は第9世代Coreと比べて最大33%、第7世代Coreとの比較なら最大81%増

 

Core i9-10900Kと前世代のCore i9-9900K(8コア/16スレッド、3.6〜5GHz)で比べた場合、PCゲーム「Mount & Blade II: Bannerlord」ではフレームレートが最大33%増になるという。一方で、3年前の最上位「Core i7-7700K」(4コア/8スレッド、4.2〜4.5GHz)と比べてみると最大81%も伸びており、動作クロックの伸びと物理コアの倍増がストレートに効いている印象だ。

 

 冒頭に載せた資料にある「World's Fastest Gaming Processor」の言葉通り、Intelのゲーミング押しはまだまだ続く。ゲームの最適化も積極的に行なっていくようで、「Total War: THREE KINGDOMS」や「Remnant: From the Ashes」でCPUを有効利用できるようにしたりと、デベロッパーへの働きかけも忘れていない。

 

 競合のAMDと比べて、メインストリームにおけるメニーコア化やプロセスの微細化で出遅れてしまったIntelだが、ゲーミングPC市場における主権は死守したいところなのだろう。販売日の情報は現時点では未定だが、レビューができるようになったらその性能を改めて詳しくお伝えしたい。

 

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